「メディアによる切り取り」を描いた有名な風刺画があります。
あまりにも有名になったため、見たことがある人もいるかもしれません。
これですね。
刃物を手に追いかける男性と逃げる男性がいます。
一方、その様子を撮影するカメラに写っているのは全く逆の光景で、逃げる男性の足が刃物のように見え、まるで襲っているように見えています。
マスコミやメディアの切り取り報道を見事に表現した風刺画として、あちこちのSNSで使われるようになりました。
しかし、そもそもこの風刺画の作者は誰なのでしょうか?
この風刺画の作者は「David Suter」氏だった
この風刺画が描かれたのは1985年のTIME誌です。
William・A・henry ⅲ(ウィリアム・A・ヘンリー三世、1950-1994)による記事「The Dangers of Docudrama」の挿絵として描かれました。
そして、この風刺画の作者は”David Suter”氏です。
David Suter(デイビッド・スーター)は1949年生まれのアメリカのアーティストで、イラストレーターや陶芸作家としても活躍しています。
この風刺画のタイトルは「Selectovision」。
彼の著作集である「SUTERISMS」に収録されています。
David Suterの描いた風刺画
David Suter氏による他の風刺画を紹介します。
まとめ
今回の記事では、SNS上でよく見かける風刺画「It’s Media」の作者や本当のタイトルについて解説しました。
この風刺画は元々TIME誌に掲載されたものでしたが、何者かが赤丸と「It’s Media」との見出しを付けたものが拡散され現在に至ります。
マスコミやメディアの切り取り報道を批判する際、またメディアリテラシーの重要性を説く際によく用いられる風刺画です。
その作者はアメリカのアーティストであるDavid Suter氏であることがわかりました。
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